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食事とゴミからノルウェーと日本の【見えない家事】を考えた(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

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(写真:クーリエジャポン)

食事とゴミからノルウェーと日本の【見えない家事】を考えた(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

海外に一定期間住んだことのある方なら全員が同意してくれるであろう事、それは「日本の食事、最高!」と言うこと。今日の記事は、東京のミシュラン星付きレストランの数や500円で食べられる絶品グルメの事ではなく、「一般家庭の普段の食事」の豊かさと、それに伴う「見えない家事」について考察してみました。食文化と移民カリフォルニアロールがアメリカで生まれ、日本に逆輸入された事は皆さんご存じの通り。ヨーロッパや北米の食事がどんどんおいしくなった背景には、いつも外国人や移民が関わってきました。一方で日本は移民の歴史は無いし、難民を受け入れる事にも保守的であるのにも関わらず、食文化では許容範囲が広く突然オープンになると感心します。島国感覚があるのに、食に関するダイバーシティ&インクルージョンでは世界の最先端を突き進んでいると感じます。品数の多い日本の毎日の食卓外食産業はさておき、改めて関心するのは「普段の食事」の副菜の多さや、彩りが圧倒的にすごい日本の食事。また海外の料理を独自に取り入れて、家でできる範囲で再現する。なんてことも普通の食卓でよくある事ですよね。最近はその逆の動きもあり、一汁一菜という昔の日本食の基本がミニマリストやオーガニック系、意識高い系で持ち上げられていたりもします。いずれにせよ、ノルウェー人の夫からみたら一汁一菜でも「すごい今日は3品もある!」というご馳走感覚です。場所が変われば質素な食事も豪華なのです。日本で夕食が話題になるとよく聞くセリフには、「今日は焼きそばだけだわ~」「カレーの副菜に悩むわ~」「パスタの時ってほかに何あわせる?」なんて日常会話でよく聞きますよね。ノルウェー人からは絶対に出てこない発想です。この辺からは、いかに「普通の食事」が1皿で済ませられない日本人の性質が如実に表れていると感じます。ノルウェーの食事は質素ノルウェーでは伝統的には4食でした。朝、昼(11時ごろ)、夕食(5時ごろ)、夜食(寝る数時間前)各家庭で違うとは思いますが、朝と昼は同じものを食べることも少なくありません。会社でも11時ごろが食堂のピーク(※)そしてお弁当を持ってきている人は大体サンドイッチ。そしてその中身はおそらく朝食と同じです。さらに会社のお昼休憩は30分です。※昔のオスロの職場です。今はおそらくコロナでそんな風景もないと思います。夕食は5時ごろ、特に小さな子供がいる家庭では6時までには終わっている印象です。もちろんこんなに早く食べると寝る前にお腹がすいてしまう!というわけで寝る数時間前に夜食(4度目の食事)を食べることが昔の伝統でした。夜食はヨーグルトやクラッカー、夕飯は冷凍食品、1品料理、オーブンに入ったラザニアを自分でお皿に盛って食べる形式なんかが、良くみる光景です。週末はご馳走を食べるけれど、普段の生活は本当に質素。同じメニューが続いても誰も何も思いません。 食事にまつわる【見えない家事】をお弁当から考えた日本のいわゆる「一般家庭」でのお弁当を想像してください。卵焼きを作るためのフライパンや卵の殻を生ごみへ、お弁当箱に入れるカラフルなトレーの準備、冷凍食品を30秒チンして入っていたトレーをプラスチックごみへ、もしくは1週間分の冷凍された副菜を解凍後サランラップをごみへ、ミニトマトを洗ってヘタをとってごみへ。これをすべて同時進行してお弁当が出来上がる日本。毎日すごい時間が費やされるとともに、大量のごみが発生します。一方ノルウェーのお弁当。ランチは30分で、美味しくもまずくもないものという感覚があるので労力は割かない。よくあるサンドイッチ弁当は日本のママインスタに出てくるようなカラフルなものではなく、2枚のパンに、チーズとハムやレバーペースト、ヘッダーの写真にあるキャビア(たらこペースト)、ちょっと贅沢する場合はトマトが一枚(!)を挟みます。よって作成時間は5分。おそらくコーヒーを飲みながら、自分のご飯を食べながら済ませる事ができます。帰宅後も見てみましょう。日本ではお弁当のアルミを燃えないゴミへ、残飯は生ごみへ。そしてやっと洗えます。しかしサンドイッチ一丁弁当なら、そんな作業もありません。サンドイッチの残りが入っているくらいなので、片付けも楽ちんです。日本のお弁当箱や洗剤では”お弁当のヌメリを一発で”なんて謳い文句をよく見ますが、そもそもノルウェーでは朝から火をつかうなんて相当”意識高い人”という印象です。もちろんお弁当箱がヌメっていることはありません。お弁当1つとってもごみの処理が日本では多く発生していることが分かりましたが、今回私が考察したのは食事を作るという行為中、またはその後に渡って大き時間を「見えない家事」に割かれるという事実です。日本の女性は歴史的に大きな時間を”家事”に使ってきましたが、日本に来て思う事はその中でも「見えない家事」という部分に多くの時間が割かれている事実です。食べる事が大好きな私ですが、ランチに関する意識はノルウェー生活を経て変わりました。栄養も1週間でバランスが取れてればオッケーという程度です。大切な食文化を守って継承していくためには、何か変化も必要です。ランチや朝食で様々な色や小さな食器が並ぶ食文化はとても誇らしいのですが、それを守っていくためにも、どこかで時間調整ができる思考も必要ではないでしょうか。ランチの簡素化、始めてみませんか?

石井 ゆうみ

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最終更新:クーリエ・ジャポン

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