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無生命でも増殖する"人工原始細胞"の誕生(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

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photo by iStock

----------連載の第1回から第3回では、DNA(デオキシリボ核酸)を素材にして様々な構造物をつくる「DNAオリガミ」という技術を紹介しました。そして第4回から第6回では、そのDNAオリガミに、微小管とキネシンというタンパク質を組み合わせて、群れをつくるナノサイズのロボットや、人工筋肉をつくる技術にスポットを当てました。これらのDNAやタンパク質は、生体内で遺伝情報を伝えたり、様々な物質を運ぶのが本来の役目です。それを人間が、全く別の形で利用しようとしているわけです。あまり目立たないのですが、私たちの体には、もう1つ「リン脂質」という重要な物質があります。それはDNAやタンパク質の器である「細胞膜」の材料です。最近は中身のない膜だけでも、変形したり分裂したりできることがわかってきました。今回からは「生命の起源」に関する研究でも注目されている、リン脂質に秘められた可能性を見ていきましょう。----------【画像】ミミズのように這い、群れ集う「タンパク質」

無生命でも増殖する

細胞膜は洗剤に似た物質でできている

虹色のシャボン玉 photo by gettyimages

 「細胞膜はシャボン玉のようなものだ」と言ったら驚くでしょうか。空中を漂い、屋根まで飛んで壊れて消えてしまう、あのシャボン玉です。そんな頼りないものが私たちの体を構成しているとは、ちょっと思えませんよね。しかし化学的に見ると、どちらも「両親媒性分子」でできた「二分子膜」であるという意味で同じなのです。 両親媒性分子とは、水にも油にも溶ける分子で「界面活性剤」とも呼ばれます。つまり洗剤です。ご存知の通り水と油は通常、お互いに混じり合いません。しかし両親媒性分子があると、それが仲立ちをして水と油は混じり合います。食器についた油汚れが水と洗剤で落とせるのは、そのためです。 そして二分子膜というのは、この両親媒性分子が二層(二重)に並んでできた膜という意味です。シャボン玉の膜は1マイクロメートル(1000分の1ミリメートル)前後の厚みしかありませんが、実は2枚の膜からできており、その隙間には水が入っています。それに光が当たると1枚目の膜で反射する光と2枚目の膜で反射する光とに分かれ、お互いに強め合ったり弱め合ったりする(干渉する)ため、虹のような模様が浮かび上がるのです。 シャボン玉に使われるのは石鹸水や台所洗剤などですが、さすがに細胞膜を構成するのは、そのような洗剤ではありません。いくつか種類があって、ひとくくりにする場合は「リン脂質」と呼ばれています。大雑把には名前の通り「リンを含んでいる脂」と捉えておけばいいでしょう。ただ「脂」というと固体のイメージですが、リン脂質は液体に近い性質を示す場合もあります。

次ページは:分子が縦にぎっしり並んで膜になる

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最終更新:現代ビジネス

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