豆がはじける音 視覚障害者が聞き分けばい煎するコーヒー人気|NHK 首都圏のニュース
埼玉県上尾市にある福祉作業所が販売しているコーヒー豆が人気を集めています。このコーヒー豆、目の不自由な人たちが、豆を加熱した時のはじける音を耳で聞き分けて、ばい煎しています。上尾市にある福祉作業所「領家グリーンゲイブルズ」では主に視覚障害のある人たちがものづくりや農業に取り組んでいます。この作業所の製品で人気が広がっているのがコーヒー豆です。パッケージには「僕らは耳で焙煎をする。」という文字が点字とともに記されています。作業所では、視覚障害者の活躍の場を広げようと、おととしからコーヒー豆のばい煎を始め、最初は、温度や時間を自動調節できる電気式のばい煎機を使っていました。そうしたなか、地元の喫茶店の店長から「熱で膨らんだ豆がはじける時の音をしっかり聞き分けられれば、本格的なばい煎ができるのでは」とアドバイスを受け、去年、ガスを使って火力を調節する業務用の機械を導入しました。現在は産地が異なる5種類の豆を取り扱っています。先月31日には、苦みとコク、甘みのバランスに特徴があるペルー産の豆をばい煎しました。全盲の生田健人さんと山仲聡彰さんの2人が、豆がはじける音を聞いて火力の調節を判断します。開始から15分ほど、ばい煎機の音が響くなか、2人は機械に耳を近づけて、「パチパチ」という豆がはじけるわずかな音が聞こえ始めた瞬間、手を挙げて周りの職員に伝え、その時間や温度を記録してもらいます。弱視の別の女性がストップウォッチを手にしてタイムキーパーを務め、ばい煎機の操作は職員がサポートします。その後、「パチパチ」と激しくはじける音が続き、音が落ち着いてきた絶妙のタイミングで豆を取り出しました。いりたての豆をすぐにひいて試飲し、香りや味を確認していました。はじけるタイミングや温度などは豆によって異なります。これまで600回を超えるばい煎の記録を残して、どうしたら最もおいしいコーヒーができるのか追い求めてきました。生田さんは「レシピに書いてある温度に合わせるようにしているが、やはり誤差が出るので毎回調整しなければいけない。きょうはいいものができたと思う」と話していました。また、山仲さんは「最初はすごく苦くなってしまう時もあったが、1年も続けていると、よりよいタイミングで判断できるようになってきた。みんながおいしいと言ってくれることが一番うれしい」と話していました。耳でばい煎したコーヒー豆は、ネットショップやイベントなどで販売しています。「おいしかった」と繰り返し買ってくれる人も増えて、当初は月3万円ほどだった売り上げは、去年12月におよそ45万円まで伸びたということです。施設長の加藤木貢児さんは「“自分たちがばい煎している”というやりがいが増して、やる気が倍にも3倍にもなってきた。それぞれができることを増やし、チームでおいしいコーヒーをつくっていきたい」と話していました。
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