Grand opening, up to 15% off all items. Only 3 days left

転職希望者の会社選びの基準となりつつあるSDGsへの取り組み|@DIME アットダイム

ワークポート「SDGs(Sustainable Development Goals)」についてアンケート調査

ワークポートは、全国の転職希望者320人を対象に、「SDGs(Sustainable Development Goals)」についてアンケート調査を行なった。

■SDGsを知っている人は77.5% 全く知らない人は8.4%のみ

対象者に、「SDGs」について知っているか聞いたところ、「詳しく知っている」が23.8%、「少し知っている」が53.7%と知っている人が77.5%という結果に。「名前だけ聞いたことがある」が14.1%、「全く知らない」が8.4%のみなので、大多数の人に認知されていることがわかった。

■脱炭素、CO2削減など、SDGs推進に繋がる取り組みを実施している企業は29.4%

現在勤務中もしくは、直近まで勤務していた企業で、SDGsの推進に繋がる取り組みをしているか聞いたところ、「はい」が29.4%、「いいえ」が44.1%、「わからない」が26.6%という結果になった。

さらに、何らかの取り組み実施していると回答した人に具体的な内容を聞いたところ、「脱炭素化と合わせた環境にやさしい企業づくり」(40代・男性・企画)、「CO2排出削減」(20代・女性・運輸)、「ペーパーレス化」(20代・男性・営業)、「消費電力の低減化を目指した製品の開発」(40代・男性・クリエイター)」など、環境保全にまつわる回答が目立ちました。ほかには、「女性の管理職採用」(40代・男性・企画)などジェンダーにまつわるものから、「認知症カフェや在宅医療の推進、サポート」(40代・女性・管理)など医療や福祉に関するもの、「海外エンジニアを活用したグローバルな活躍支援など」(30代・男性・営業)など世界規模で働きやすさを考えたものなど、さまざまな分野においてSDGsの推進に繋がる取り組みがされていることがわかった。

その一方で、「何かやってるのは知っているが、詳しくは知らない」(20代・男性・接客販売)など、実際の取り組み内容がわからないという回答もあり、取り組みを実施していても社員に浸透していないケースも一定数あることがわかった。

▼企業のSDGsの推進に繋がる取り組み(回答者のコメントを一部抜粋)

「カスタマイズサービス、副資材やショッピングバッグの環境対応型素材への変更」(40代・男性・接客販売)「ごみの分別、社内セミナー開催、家庭菜園の促進・栽培キットの無料配布」(20代・女性・管理)「再生繊維の取り入れ。不要衣類の回収、寄付」(40代・男性・企画)「絶滅危惧種の保護」(30代・女性・事務)「荷物配送時の二酸化炭素排出を記録し抑制する」(30代・女性・企画)「社会貢献活動で防災のための植樹活動」(40代・男性・営業)「ノンカーボン実現年数開示、営業のガソリン車廃止明示」(30代・男性・営業)「廃プラなどの廃棄物を製品製造の燃料として使用」(30代・男性・機械エンジニア)「水素発電(燃料電池)システムの導入」(40代・男性・企画)…など

■個人でSDGsに取り組む人は36.9%  今後始めたいとする人は51.5%

個人的にSDGs推進に繋がる取り組みをしているか聞いたところ、「はい」が36.9%、「いいえ」が63.1%という結果にななった。取り組みを実施中の企業は29.4%だったことを考慮すると、個人の取り組みのほうが若干進んでいるようだ。

具体的な内容を聞いたところ、「マイバック・マイボトルを持ち歩く、ごみの分別、必要なものだけ購入する」(40代・男性・管理)、「売れ残りの食材を活かした献立を考える。フードロスの削減」(20代・男性・システムエンジニア)など、企業の取り組みと同じく、環境保全に繋がる取り組みが大多数。産直通販サイトを利用して生産者から直接食材を購入することで、生産者を応援している人もいた。

また、「女性の雇用や活躍推進に関するボトムアップ活動やカンファレンス参加、登壇」(40代・女性・企画)、「同窓会組織で女性のメンタリングネットワークの構築中」(30代・女性・企画)など、ジェンダーに関する取り組みも目立った。その他、支援活動を行なう団体や企業の活動をサポートするため、継続的に募金や寄付に取り組んでいる人もいた。

現在、SDGs推進に繋がる取り組みをしていないと回答した人に、これから取り組みを始めたいか聞いたところ、「はい」が52.0%、「いいえ」が48.0%という結果となった。

始めたい理由としては、「子供たちが生きていく上で欠かせない観点になると思うため。まずは親として、意識した行動をみせたいと感じるから」(40代・女性・管理)など、将来を見据えた意見が多く挙がった。

一方、始めたくない理由としては、「スケールが大きすぎて、具体的に何をしていいかわからない」(40代・男性・製造)、「取り組む余裕がない」(30代・男性・事務)など、何をすれば良いのか、どのようにすれば生活の中で、取り組みを実施できるかがわからないという意見が大多数。SDGsの項目の多さがハードルとなり、足踏みしてしまう人も少なくないようだ。

▼企業のSDGsの推進に繋がる取り組み(回答者のコメントを一部抜粋)

「車でなく極力公共交通機関使用」(30代・女性・営業)「ごみの分別、SDGsのイベントの参加、レインボープライドへの取り組みなど」(20代・女性・管理)「地域コミュニティの運営」(40代・男性・システムエンジニア)「なるべくフェアトレード製品を購入する、海賊版は手にしない、密漁の魚は買わない」(40代・男性・事務)「プラントベースの食事を取り入れる、ごみを減らす努力をする」(40代・男性・編集)「マイ箸などの使用。認証紙を選ぶ」(30代・女性・事務)「賞味期限が短いものから購入する、化石燃料の使用を少し控えるようにしている」(30代・男性・企画)「ネット販売などを通じて菜食を広める活動」(40代・男性・企画)「電力を再生可能エネルギーの電力会社に切り替え」(40代・男性・システムエンジニア)「個人でのIT勉強会運営、地域の体操教室への参加」(30代・女性・システムエンジニア) …など

■SDGsの推進に力を入れている企業に転職したい人は74.1%

さらに、SDGsの推進に力を入れている企業に転職したいか聞いたところ、「とても思う」が27.2%、「やや思う」が46.9%と、転職したい人が74.1%と、「あまり思わない」(17.2%)、「まったく思わない」(8.8%)を圧倒した。

「SDGsはあらゆる差別の撤廃や雇用問題や労働問題の改善なども組み込んでいるため、それに本気で取り組んでいるなら、働きやすく、ハラスメントなどの少ない会社だと考えられる」(20代・男性・ヘルプデスク)、「社会的貢献度の高さと会社の良さは比例していると、現職で実感しているため」(40代・女性・管理)など、SDGsという社会問題に向き合う企業は顧客や雇用者も大切にすると考える人が多くいることがわかった。

企業が利益の追求にとどまらず、社会的責務を果たそうとしているかどうかは、企業選びの基準のひとつとなっている。一方、転職したいと思わない理由としては、「まだよく理解できていないため」(40代・男性・営業)など、SDGs自体がよくわからないから、企業選びの基準にはならないという意見が多数挙がった。今後、SDGsがさらに浸透していけば、企業の評価基準としてSDGsを挙げる人が増えるかもしれない。

今回の調査では、SDGsに批判的な人も少なくなかった。例えば、SDGsは聞こえのいいものの、実際の効果がわからない、流行に乗っているだけで継続性が無いなどと、SDGsを一過性のものと捉える人が一定数いたことは見逃せない。

また、企業がSDGsに取り組むことよりも、社員の給与待遇改善の優先を望む意見などもあった。企業に対して、SDGsの推進を単なるパフォーマンスにとどめず、社員を考慮した取り組みにしていくことが求められている。

最近では、SDGsと並びESG(環境・社会・ガバナンス)にも注目が集まっている。ESGを基準に企業を分析して投資する「ESG投資」も徐々に広まっている。

今回の調査でも、企業の取り組みとして「グリーンボンドの販売企画、顧客へのESGの研修実施」(40代・男性・企画)、個人の取り組みとして「環境配慮企業に対する投資」(40代・男性・企画)など、ESGを意識した意見が挙がった。

ESGは、SDGsよりも企業経営に特化しているが、ESGへの注力により、結果的にSDGsの推進に繋がる。SDGsの個人の取り組みが一般化していく中で、転職希望者はこれまで以上に企業の取り組みに期待を高めていくことが予想される。

■調査概要調査内容 :SDGsについて調査対象者:当社を利用している全国の転職希望者(20代~40代の男女)有効回答 :320人調査期間 :2021年11月30日~12月7日※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

関連情報:https://www.workport.co.jp/

構成/DIME編集部

【DIMEトレンド大賞2021】今年のトレンド大賞は人々の行動を変えた「SDGs」

1986年に創刊したビジネストレンドマガジン「DIME」の恒例企画「2021 第34回 小学館DIMEトレンド大賞」が決定した!その年を象徴するヒット商品や話題を集めたサービス、人物や団体、これからブレークがう予想されるモノ、コト、ヒトなどを表彰するこの賞も34回目を迎えました。トレンドをキャッチアップし続けてきた「DIME」が選んだ、今年を代表するヒット商品に選ばれたのは果たして!?雑誌「DIME」、WEB「@DIME」やSNSで3万1618票の読者投票をもとに、編集部員、そして最終選考委員4名(小山薫堂氏、ヒャダイン氏、宇賀なつみ氏、安田典人DIME編集室長)により選ばれたヒット商品をまとめて発表。昨年に続き、YouTubeでその詳細を配信中。ぜひ、ご覧ください。

DIMEトレンド大賞2021【大賞】【ライフスタイル部門賞】認知度は昨年の2倍以上!『SDGs』

今後は行動を拡大するステージに

ラベルレスボトルやレジ袋の有料化などを通じて一般に浸透してきたが、気象変動や、貧困・飢餓問題の解決など17分野ある目標達成の目途は立っていない。今後は達成に向け、できることから始めて、より大きな行動が求められている。

スポーツを切り口にSDGs達成に向けた取り組みなどを共有するオンラインイベント「SDG ZONE at TOKYO」も開催された。

放送作家・脚本家小山薫堂さん「SDGsが裾野まで広がり始めた年だと実感しています。ものづくりやビジネスに変革をもたらし、トレンドの生まれ方も変わっていくと思います」

17分野の目標達成に向けて行動する時代へ進んでいく

SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間でよりよい世界を実現するために掲げた持続可能な開発目標だ。コロナ禍の暮らしの変化の中で急速に認知度が高まり、満場一致でトレンド大賞に選ばれた。

「当初は誰も見向きもしてくれませんでしたが、現在では各メディアで特集やキャンペーンが組まれ、多くの自治体がSDGsに取り組み、街や電車の中でSDGsのバッジを胸につけたビジネスパーソンが行き交っています。6年目でここまで広がるとは出発時点では思いもしませんでした」と、スタートからSDGsの普及に努める、国連広報センター所長の根本かおるさんは語る。

しかし、地球環境保護や貧困の根絶といった全17分野にわたる目標達成の道は険しい。コロナ禍の混乱で苦境に陥る人々が増え、格差や不平等といった社会のひずみはより深刻化し、世界の飢餓人口もコロナ前より増加傾向にある。また、国連広報センターでは、気候変動や、対策としての気候行動を、最優先課題として発信してきたが、自分の選択で気候変動に歯止めをかけられることがまだまだ認識されていないという。

「こうした時代でも、『小手先の対処では解決できない』『世の中の仕組みをより格差がなく、クリーンで持続可能な方向に転換しなければいけない』という課題意識は広がっていると感じています。特に、2021年はSDGsの大原則である『誰一人取り残さない』という理念が共感を集めたと考えています」

さらに、コロナ禍では家で過ごす時間が増え、「丁寧に暮らす」「日々の生活に工夫を加える」動きが活発化。地球環境や自分と社会・世界とのつながりなどに目を向け、サステナブルな暮らし方を実践できたこともSDGs定着の一因と、根本さんは分析する。

「SDGsを経済・社会・環境の3つの側面にまたがる変革のための枠組みとしてとらえていただきたいと思います。日本だけでなくすべての人がビジネスや暮らしの中でアクションを起こし、世界の課題、世界が目指すべき方向性の視点を持つことが重要です。このふたつを有機的につなげながら、SDGsを自分ゴト化していただければと願っています。17分野のうち、関心があるゴールから取り組みを始め、それを入り口にして他分野も掘り下げていくと、あらゆる分野がつながっていることが見えてくると考えます」

出典/電通 第4回「SDGsに関する生活者調査」、世界持続可能投資連合、帝国データバンク 「SDGsに関する企業の意識調査」(2021年)、国際エネルギー機関(IEA)、世界経済フォーラム(WEF)「ジェンダーギャップ指数2021」

DIME最新号では2021年のヒット商品、2022年のヒット予測を総まとめ!

12月16日発売の雑誌「DIME」最新号でも、今年の受賞ラインアップの紹介のほか、ヒットに至った秘密、舞台裏、2022年に流行りそうなものまで盛りだくさんに掲載!

関連記事

2030年にはAIコンシェルジュは実現する?KDDIの研究開発がつなぐ未来の姿(前編)|TIME&SPACE by KDDI

2030年にはAIコンシェルジュは実現する?KDDIの研究開発がつなぐ未来の姿(前編)|TIME&SPACE by KDDI

lifehacker
lifehacker LifeHacker LifeHacker 玄関での梱包カットに便利なカラビナ。医療用の刃が切れ味抜群!【今日のライフハックツール】

lifehacker lifehacker LifeHacker LifeHacker 玄関での梱包カットに便利なカラビナ。医療用の刃が切れ味抜群!【今日のライフハックツール】

リモートワークの食生活改善へ! ネスレの飲むスーパーフード「ネスキーノ」を1カ月続けた【家電製品レビュー】- 家電 Watch

リモートワークの食生活改善へ! ネスレの飲むスーパーフード「ネスキーノ」を1カ月続けた【家電製品レビュー】- 家電 Watch

デル、個人向けPCを対象とした「半期に一度のデル祭り」を開催 - GAME Watch

デル、個人向けPCを対象とした「半期に一度のデル祭り」を開催 - GAME Watch